@solonoki
ノキさん、『四季の創造 日本文化と自然観の系譜』という本をご存知でしょうか?
気になるなーーと思っている本なのですが、もし読了済みで「読んでみなよ!」って感じでしたら、「読んでみなよ!」って言ってください
@matsbox 夜分に恐縮です。嬉しいリプありがとうございます!
ハルオ・シラネさんの本ですね。存じてはいますが、読んだことはないです。が、面白いと思うのでぜひ読んでみてください!
以下、長々と語ります。
四季のイメージが作られたものであるというのは、実は古典研究の中では浸透している考え方です。
例えば、立春のときは「立春の時はこういうものだよね」というのを、現実にはそうでないにもかかわらず、和歌で表現したりします。
そういった四季観は、『古今和歌集』で作られました。松浦はこさんのご関心のある、暦についての和歌がたくさんありますよ。
もしシラネさんの本をお読みになり、さらにご興味があれば、鈴木宏子『「古今和歌集」の創造力』(NHKブックス)も図書館なんかで見てみてください。その中に、「理想的な四季を創造する」ことについて解説した箇所があります。
専門用語が出てきますが、わかりやすく説明してくれており、信頼できる本です。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000912542018.html
これを機に和歌も読んで見ようかなーなんて思っていただけるととても嬉しいです。
長文失礼しました。良い学びが得られますように!
@solonoki ノキさんおはようございます!丁寧にありがとうございます〜〜!!
是非読んでみたいと思います!(ポチりました!)
四季のイメージについて、古典研究で浸透している考え方だったのですね。私も、暦を見ていく中でそういったニュアンスを感じており、例に挙げてくださった立春でいくとよく暦の仕組みの解説で「年内に立春が来ちゃって今年なんだか去年なんだか」みたいな歌が紹介されるんですが、それって現代の「迎春って言うけど春じゃないよね〜」って感覚に近くいんじゃ!?昔の人も「実際には違うけどこういう感じするよね!」っていうテイで季節を捉えていたのでは、と思ったりしていました。
ご紹介くださった本も、是非みてみたいと思います!
和歌、先の『四季の創造』を試し読みした時に、「巧拙を問わなければ誰でも歌人や俳人になれる」という言葉にときめきを覚えたので、読むとともに詠んでみたいなという気持ちが湧きますね
@matsbox おはようございます!
買われたのですねー!私も読んでみようかな…
暦の説明で和歌が紹介されるのですね。その立春の歌は『古今和歌集』の一番最初の歌で、まさに現代の「迎春っていうけど春じゃないよね」って感覚に近いかもしれません。良いたとえですね!
シラネさんはそんなことを仰ってるんですねー。57577というパッケージは、誰でも詠めて、覚えやすいところが良いところだと思います。
なぜこのパッケージが1300年くらい続いているのか、というのは大きな問題なのですが、理由の一つには、誰でも作れる・覚えやすい、ということがあるんじゃないかな、と思ってます。
私は実作はしないのですが、もし短歌を作ってみようかな…となったら、色々本を紹介できますのでまた言ってください!
@solonoki 今だと電子しか入手できないっぽいですね…!紙で欲しかった…
古今和歌集の一番最初、と聞いて検索してみたら、古今和歌集って一年のめぐりで並んでいるものなんですね…!?(それすら知らずに…)
一年の最初から最後まで、という括りが大好きな私としてはこれは絶対親しみたいものですね…!
誰でも作れる、覚えやすい…確かにです!短いからずっと残しておけるし、石にも刻めちゃうサイズ感だし…
おかげさまで、現代人の私が当時の暦や、年中の様子にも触れられて、本当にありがたい限りです
@matsbox そうなんです!古今和歌集は四季の運行順に並んでいるんです!他にも、恋の部も片思いの和歌から始まっていて、恋の過程順に並んでいます。
これは、古今和歌集全体で、自然も人間の営みもある、1つの理想的な世界を構築しようとしている意図があると考えられています。
実はここには極めて政治的な意図があるのですが、それはさておき歌集って箱庭みたいで面白いな、って思います
@solonoki わああ〜〜恋模様も流れを作ってるの面白いですね…!!
「理想的な世界」という概念も面白いです。お天気情報とかでずっと言われる「暦の上では〜」っていう言葉にも、さも暦に理想的な姿を求めているような面白みを感じています。
無作為なチョイスではなく、意図して選んで集めたものですもんね(政治的な意図…!ごくり)、選者の意図を読み取るのも面白みなのでしょうね…!
箱庭という表現を片隅におきながら鑑賞してみたいと思います!
@matsbox 興味を持ってもらえてとってもうれしいです。
また何かあればお気軽にお聞きください!!!